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2026/07/02 10:07

香りまで感じるような、3つの新作

恭平
はい、ということで、オンラインストア「Marble+」にて開催中の「恭平墨流し セオアルファ展」。

本日は、第二弾の新作発表をご紹介させていただきます。

YOSHIKO
第一弾もすごかったですね。

たくさん反響をいただきましたし、「悩んでいるうちにソールドアウトして買えなかった」というご連絡もたくさんいただいていました。

今回の作品は、お客様たちがずっとリクエストしてくださっていた色でもあったので、皆さんのときめきと重なった部分もあったのかなと思います。

恭平
おかげさまでご好評いただき、楽しんでいただけているお声をいただけて嬉しいです。

作っている側としても、今回の色合いや柄はかなり楽しみながら作ることができたので、それがお客様にも伝わったのかなと思っています。

YOSHIKO
そして今回は第二弾ですね。楽しみです。

恭平
今回は3点になります。

では早速、ご紹介していきましょう。


1点目《ミントショコラ》

恭平
まずはこちらですね。

題名の方、YOSHIKOさんお願いします。

YOSHIKO
こちらは《ミントショコラ》です。

恭平
そのまま、この色合いに合った名前ですね。

YOSHIKO
そうなんです。

いろいろ考えたんですよ。
「ミントショコラの午後」とか、他にもいくつか候補はあったんですけど、やっぱりこの作品は、ストレートにお菓子の印象が強いなと思って《ミントショコラ》にしました。

ただ、この作品ってよく見ると、ミント部分も透明感のある翡翠色のような色と、濃いめのエメラルドのような色が入っているんですよね。

恭平
そうですね。

こちらもミントブルー側の配色は、細かく染め分けています。

実は、ミントとチョコレートをイメージしたような配色は、5〜6年くらい前からたまに挑戦してきたんです。

でも今、5〜6年経っていろいろな経験を積み重ねた自分が、改めてミントチョコレートを表現したらどうなるか。

今回はそこに挑戦した作品でもあります。

YOSHIKO
今の恭平さんのミントショコラということですね。

恭平
そうですね。

ただ「ミントを再現しました」「チョコレート色を再現しました」というだけではなくて、ちゃんとお客様に似合う色でないといけないと思っています。

お客様の肌や、着た時の印象にしっかりフィットすること。

そこまで考えた上で、今回のミントチョコレートを表現してみました。

YOSHIKO
なるほど。

最初に表現したミントチョコレートの色と比べて、ここ数年の恭平さんの色の価値観や技術が入っているということですね。

特に見ていただきたいポイントはどこですか?

恭平
まさに色合いです。

これは写真だけでは伝わりにくい部分もあるんですが、実際に着た時に、ご本人が引き立つ色合いになっていると思います。

YOSHIKO
私が見ていて思ったのは、このブラウンがすごく軽やかというか、涼しげなブラウンなんですよね。

恭平
そうですね。

ライトなチョコレート色になっています。

さらに、よく近づいて見ていただくと、チョコチップのような、少しダークな色が細かく配色されています。

YOSHIKO
ドットで入っているというより、ピーコック柄を拡大して見た時に、ブラウンのざらつきというか、チョコチップのようなニュアンスが入っているということですね。

恭平
そうです。

ベースのチョコレート色はライトな色なんですが、その上から振りかけるように、少しダークなチョコチップ色を入れています。

YOSHIKO
チョコミントアイスの中のチョコレートって、ちょっとパリパリしていたりするじゃないですか。

そういう食感まで感じられそうですよね。

恭平
そんなイメージです。

YOSHIKO
墨流しで食感まで表現できるって、すごいですね。

恭平
こういう細かい表現は、今の自分だからこそできる部分かなと思っています。

結構チャレンジではあったんですけど、楽しみながら作った作品ですね。

YOSHIKO
すごいですね。

恭平
ミント色側の一部分には、濃いめのエメラルドグリーンが入っています。

この濃いめのエメラルドグリーンも、ポイントになっていますね。

衿側にミントグリーンを持ってくるか、チョコレート色を持ってくるかで印象が変わりますので、お好きな方を合わせて楽しんでいただける作品になっていると思います。

YOSHIKO
グリーン側を衿にすると、涼やかで上品な印象になりますよね。

ブラウンがアクセントに入ってくると、少しスタイリッシュでキュッとした印象もありつつ、透明感のあるお着物になると思います。

ぜひ商品ページでもじっくり見ていただきたいですね。


2点目《月雫》

恭平
続いてはこちらの作品です。

YOSHIKO
これはすごいですね。

恭平
これは、なかなか作れない作品ですね。

では題名をお願いします。

YOSHIKO
こちらは《月雫》です。

月に雫と書いて、《月雫》。

この作品は、恭平さんがこれまで表現してきた花火柄の中でも、すごく静かな雰囲気がある作品だなと思いました。

白い水玉がとても繊細に入っていて、今までのように「ドットが散らされている」とすぐ分かる量とは少し違うんですよね。

月から雫が落ちているような、ぽろんぽろんとした音が聞こえてきそうな作品だなと思って、《月雫》と名付けました。

恭平
これまでの水玉での表現は、作品に華やかさをプラスしたい時に使っていた表現でした。

でも今回は逆に、静けさを表現するような使い方になっています。

この白い水玉を入れることで、作品により“しんしんとした静けさ”が加わるような意味合いで使っています。

YOSHIKO
今回の《月雫》の色を決める時、ポイントはありましたか?

恭平
ベースになる色は、紫をイメージしています。

そこに今回は、サイドの方にベージュ色を入れています。

このベージュがポイントになっていると思います。

これまでの作り方だと、柄を引き立てるためにもう少しコントラストを加えることが多かったんです。

でも今回は、花火柄の華やかさを持ちながら、静けさを表現したいと思いました。

その時に、この配色が思い浮かんだんです。

YOSHIKO
花火柄って、恭平墨流しの中でも数が少ないですよね。

それはやっぱり大変だからですか?

恭平
そうですね。

作る時の負担が大きいというのもありますし、水面の状態によって綺麗に作れない時もあります。

気温や水面の深さ、その時の状態によって仕上がりが変わるので、実はタイミングがすごく大事なんです。

仕事の流れや注文の流れの中で、狙って作らないといけないところもあって、なかなか数が少ない柄なんです。

でも今回この配色を決めた時に、無理をしてでも花火柄で表現したいという気持ちがあったので、頑張って作りました。

YOSHIKO
この作品を染める時、花火柄にするか、違う柄にするかで結構悩んでいましたよね。

でも染め上がった時に、「もうこれしかなかった」と思うくらい本当に美しくて。

しばらく反物を眺めていた時間がありました。

よく見ると、一つひとつの花火が本当に美しいんですよね。

静けさと華やかさのちょうどいいバランスがあって、本当に美しい作品です。

恭平
静かな配色と、花火柄の華やかさ。

相反するものが重なった美しさがありますよね。

YOSHIKO
花火柄は、ご注文いただいてからも皆さんをお待たせしている作品でもあります。

オンラインストアにアップするのも久しぶりですし、数も少ない柄なので、狙っていた方はぜひ商品ページでじっくり見ていただきたいですね。


3点目《苺雪菓》

恭平
では、次の作品にいきましょう。

こちらですね。

YOSHIKO
また華やかですね。

恭平
急にパッと明るくなりますね。

YOSHIKO
本当に可愛らしいカラーですね。

こちらの題名は《苺雪菓》です。

苺に、雪に、お菓子の菓で《苺雪菓》。

和菓子のような、お砂糖の口どけを思わせる吹雪柄で、見ていると心が華やかになりつつ、少しほっこりするような、独特の雰囲気を持っている作品です。

恭平
最近、この柄も少しずつ登場しています。

吹雪柄といって、これまでのドット柄や水玉模様とはまた違い、より細かい吹雪のような水玉模様で表現したものになります。

YOSHIKO
一つひとつのドットがかなり細かいので、見ていると、本当に墨流しで染めているのかなと不思議な気持ちになる技法ですよね。

恭平
墨流しという名前は、水面の上で模様を流すから墨流しなんですが、これに関しては逆に「動かさない」というか、水面にインクを落としたままの表情になります。

なので、他の柄とは少し違うタイプの作品ですね。

YOSHIKO
他の作品は、櫛を使ったり、水面を動かしたりする柄が多いですよね。

だから、このまま止めておくというのは、逆に勇気がいることなのかなと思います。

でも染まり上がった瞬間、圧倒的な美しさと高級感が出ますよね。

恭平
濃いめのラズベリー色の部分に関しては、テクニックというより自然現象に近いものがあります。

YOSHIKO
サイドの、落ち着いた紫色に見える部分ですね。

恭平
ドットが少し毒気のある表現になっています。

つぶつぶした表情があって、それがまたこの作品の空気になっています。

この表情は、その都度起こる自然現象でもあるので、そういう意味では唯一無二の作品になっていると思います。

YOSHIKO
恭平さんが狙ってこういう現象に持っていったというより、水面でインクとの化学反応のように生まれた表情なんですよね。

ワインのタンニンのようにも見えて、大人の毒気がある。

でも上品さからは離れていない。

この絶妙なバランスが、本当に独特だなと思います。

真ん中に入っているピンク色は、どんな色なんですか?

今まであまり見たことがないような色だなと思ったんですけど。

恭平
全体的には、ラズベリー色をイメージしています。

YOSHIKO
そうなんですね。

本当に木苺のような色ですよね。

苺を感じたり、ラズベリーを感じたり。

恭平
ピンクの中でも、可愛らしいピンクというよりは、大人ピンクですね。

YOSHIKO
反物を全体で見た時は、ピンクの作品だと思ってすごくテンションが上がったんです。

でもまとってみると、意外と大人っぽい。

着やすいけれど、ピンクの女性らしさを引き出してくれる、本当に魅力的な作品だなと思いました。

全体で見ると、もう一方の端の方は淡い色になっているんですね。

恭平
そうですね。

だいぶ淡くなっています。

YOSHIKO
だから抜け感があるんですね。

グラデーションのようになっていて、すごく素敵です。

恭平
実はところどころに、ピーコック柄で見かける鳥の羽のような模様も潜んでいます。

YOSHIKO
隠れているわけですね。

奥のピーコックがとろけているようにも見えて、よりお菓子感があります。

美味しそうで、でも上品。

女性が好きな組み合わせが詰め込まれたような作品ですね。

恭平
YOSHIKOさんが付けてくれた名前の通り、お菓子のような甘い香りがしてきそうな作品ですね。


3作品に共通する“香り”

YOSHIKO
今回の3作品は、それぞれ印象がガラッと変わるんですけど、全体的に共通しているものはありますか?

恭平
それぞれに、香りを感じますね。

YOSHIKO
確かに。

《ミントショコラ》は、ミントの爽やかな香りとチョコレートの甘い香りがしてきそうです。

《月雫》は、恭平さんの中ではどんな香りがしてきそうですか?

恭平
色の通り、ベリーのような香りがしてきそうです。

香りだけではなくて、味まで想像できるような作品になっていますね。

紅茶が飲みたくなります。

YOSHIKO
確かに。

《月雫》はダージリンが飲みたくなってきますね。

恭平
それぞれの作品をお召しになって、この着物でどこへ出かけようか、何を食べに行こうか。

そこから未来の体験が想像できたらいいなと思っています。

YOSHIKO
本当ですね。

それぞれ行きたくなる場所が変わりそうです。

《ミントショコラ》は、カフェやお友達とのお出かけなど、カジュアルな場所にも着ていきたくなります。

恭平
アフタヌーンティーもいいですね。

ディズニーのような、気分が上がる場所にも連れて行きたくなる作品です。

洋服の延長のようなカジュアルさもありますね。

YOSHIKO
《月雫》は、ディナーや大人っぽい場所、少しかしこまった場所にも行けそうですよね。

恭平
そうですね。

YOSHIKO
《苺雪菓》は、記念日に着て行きたいですね。

恭平
いろいろな記念日があると思うんですけど、どんな記念日でも、そこにいるお友達やパートナーも喜んでくれるような作品になっていると思います。

YOSHIKO
本当に、それぞれの魅力が全く違いますね。


推しが決められない3作品

YOSHIKO
今回、この3作品について対談する前に、恭平さんに「この3作品の中で一番の推しは何?」と聞いたんですよね。

そしたら恭平さんは、「一つひとつにすごく満足しているから、推しが決められない」と話していて。

本当にその通りだなと思いました。

それぞれに、今の恭平さんの希望や美意識が詰め込まれている作品だと、改めてお話ししていて感じました。

どんな方に着ていただけるか、とても楽しみですね。

恭平
はい。

こちらの新作3作品は、7月3日金曜日の夜20時から、オンラインストア「Marble+」にて販売開始となります。

ぜひ皆さん、ご覧になってください。


セオアルファのお仕立て料金改定について

恭平
もう一つお知らせがあります。

セオアルファのお仕立て料金が、7月11日以降、改定となります。

お仕立て先での料金改定に準ずるものになりますが、今まで税抜26,000円だったお仕立て料金が、税抜30,000円となります。

7月10日までのご注文分につきましては、これまでの料金のまま対応させていただきます。

7月11日以降のご注文に関しましては、改定後の料金で対応させていただきますので、お仕立てをご希望の方は、7月10日までにご注文いただければと思います。

YOSHIKO
お仕立ては国内で行っているものになります。

恭平墨流しの仕立ては、染め分けや柄の見せ方など、複雑なご希望をいただくことも多いです。

その分、職人さんの手間もかかるものになります。

ただ、お客様からは「恭平墨流しの仕立てにとても満足している」と言っていただくことも多いので、私たちとしても安心してお願いしています。

初めてお仕立てをされる方にも安心していただけるように、弊社では無料でイメージ図を作成したり、お客様のお好みに合うお仕立て方法をご提案したりしています。

お仕立てについても、ぜひお気軽にご相談ください。

恭平
ということで、本日の対談ブログによる新作案内は以上になります。

7月3日金曜日、夜20時からの新作発表をぜひご覧くださいませ。

よろしくお願いいたします。

ありがとうございました。