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2026/06/13 15:53
Kyohei Friday 8 第31回「夕陽と波音」について
こんにちは。
墨流し作家の恭平です。
墨流しアドバイザーのYOSHIKOです。
今回は、久しぶりの生ライブとして、近況のご報告と、Kyohei Friday 8 第31回で発表した新作についてお話ししました。
久しぶりの生ライブになりました
恭平
はい、みなさんこんにちは。墨流し作家の恭平です。
YOSHIKO
墨流しアドバイザーのYOSHIKOです。
恭平
ということで、久しぶりの生ライブになります。
YOSHIKO
すごく久々になってしまいましたね。
恭平
ここ最近まで、とても忙しかったですね。
YOSHIKO
本当に、セオアルファ展の後から駆け足でずっと忙しかったですね。
恭平
怒涛のスケジュールでした。
出張が重なったり、新作制作もありがたいことにたくさんあったり。
それから5月末には、墨流し振袖の撮影もありました。
こちらについては、また近日中に改めてご報告できたらと思っています。
その撮影準備から当日まで、かなり忙しく過ごしていて、なかなか余裕がないままここまで来た感じです。
YOSHIKO
制作もあり、他の販路での出張もあり、いろいろなことがぎゅっと重なった数ヶ月でしたね。
でも、その中でも恭平さんの墨流しの作風や色合いの複雑さが、この数ヶ月でまたどんどん広がっているのを、隣で見ていて感じました。
恭平
ものづくりって、やっぱり作れば作るほど新たな発見があります。
そこに、自分がまだ成長できる余白が見つかったりするんですよね。
さらに新しいことを研究したり、探究したりすることで、また新しい表現ができるようになっているのかなと思います。
これから夏に向けてもそうですし、秋冬に向けてのものづくりも、自分の中ではかなり楽しみにしているところです。
セオアルファ、そしてシルジェリーについて
YOSHIKO
今はセオアルファが人気ですが、これからの季節に向けて、シルジェリーの別注のご注文も少しずつ増えてきています。
セオアルファをお持ちの方の中には、「シルジェリーってどうなんだろう?」という方もたくさんいらっしゃると思います。
そのあたりも、ぜひ楽しみにしていただきたいですね。
恭平
実はブログもコツコツ作っています。
「気になるけれど、なかなか気軽に聞けない」という方にも読んでいただけるような内容を、少しずつ充実させているところです。
YOSHIKO
オンラインストアから見ていただけるブログですね。
今、そこがどんどん充実してきています。
恭平
ぜひチェックしていただけたら嬉しいです。
そんな感じで、僕たちは健康的には元気にやっています。
ただただ忙しく、怒涛のスケジュールでなかなか時間が取れなかったということで、今回はご報告も兼ねて生ライブをさせていただきました。
Kyohei Friday 8 第31回
恭平
昨日、金曜日にKyohei Friday 8 第31回を迎えました。
YOSHIKO
31回でしたね。
恭平
Kyohei Friday 8は、確か9月に始まっているので、もう半年以上続いています。
あっという間ですね。
一点ずつ発表したり、たまに二点になったり、少し遊びのある回もあったりしながら、なんとか続けてきました。
本当はもっと充実させたい気持ちもあるんですが、今はぎりぎり保っている感じです。
今回の第31回では、墨流しのセオアルファを一点発表させていただきました。

YOSHIKO
今回の作品には、「夕陽と波音」という題名を付けさせていただきました。
ピーコック崩し柄に、筆でドットを飛ばした、とても素敵な作品だったと思います。
恭平さんは、どんな気持ちで制作されたんですか?
8月に向けた、海と砂浜の配色

恭平
今回の作品は、8月に向けてのご提案として考えた配色です。
実は毎月テーマを設けているんですが、6月、7月に続いて、8月のテーマも僕の中ではすでにイメージがあります。
ただ、まだテーマの発表が追いついていないので、少し後出しになってしまうんですが。
今回の配色は、海と砂浜のようなイメージです。
片側には甘めのブラウン。
もう片側には爽やかなブルー、ターコイズブルーのような色味。
実は先週のKyohei Friday 8で発表した本墨流し柄も、同じ配色なんです。
そして今週のピーコック崩し柄も、同じく片側が甘めのブラウン、片側がブルー。
さらに真ん中にはグレーも挟んでいます。
YOSHIKO
大きく分けると三層なんですね。
恭平
大きく分けると三層なんですが、細かく言うと五層くらいの複雑な配色になっています。
YOSHIKO
そうすることで、墨流しの技法でグラデーションを表現しているんですよね。
恭平
そうですね。
グラデーションをより深く、立体感が出るように表現した配色です。
夏をイメージしたブルーの部分と、そこに深みや奥行きを出したいと思った時に、相性としてグレーやブラウンが続くかなと思って。
今回はそういう配色になっています。
おそらく来週、再来週のKyohei Friday 8でも、同じ配色をイメージした別の柄が出てくると思います。
ただ、それも染めてみないと分からないんです。
墨流しの面白いところは、同じ配色でも柄が違うだけで印象が大きく変わるところです。
同じ配色でも、柄によって印象が変わる

YOSHIKO
先週の本墨流し柄は、柔らかいマーブル柄でしたよね。
その時は、配色の一つ一つが溶け合っているようで、今回の作品よりも色が柔らかく感じました。
すごく淡い作品のように感じたんです。
でも今回は柄が変わったことで、色の出方や一色一色の印象も、同じインクを使っていても変わるんだなという発見がありました。
恭平
本墨流しという柄自体が、もともと柔らかな表現になる柄なんです。
色と色の境目がふわっと柔らかくなるので、全体も優しいイメージになります。
一方でピーコック柄は、色と色とのコントラストで柄を表現するものです。
そのため、本墨流しと比べると、少しはっきりした印象になるのが特徴ですね。
光によって表情が変わるブラウン
YOSHIKO
今回の配色って、本当に絶妙な色ですよね。
恭平
色味はどうしても、画面や液晶によって見え方が変わってしまうんですが、実際の色味はオンラインストアの写真でも見ていただけたらと思います。
このブラウンは、日に当てると落ち着いたブラウンに見えますし、ライトに当てるとオレンジ味のある明るいブラウンにも見えます。
ブラウンって、本当にいろいろな表情を見せてくれる色なんです。
YOSHIKO
自然光で見た時は、少しアンニュイな印象がありました。
撮影用のライトを当てた時は、どちらかというとすごく上品な印象でしたね。
恭平
そこが色の面白いところでもあり、難しいところでもあります。
実物で見ている時と、写真に残した時では、かなり近づけて撮っていても、どうしても見る時間帯や光の条件によって変わってしまいます。
なので、ぜひいろいろな角度から見ていただきたいですね。
このピーコックブルーとグレーの相性もとても良いですし、グレーとブラウン、そしてほんのり入ったピーコックブルーのバランスが、本当にたまらない。
自分で表現してみて、このバランスには自然現象のような魅力があるなと感じました。
実は五層の複雑な配色

YOSHIKO
先ほど恭平さんが「五層になっている」と話していましたが、どういうことかと言うと。
ブラウン側は、淡いブラウンと少し落ち着きのあるブラウンの二層。
ブルー側は、優しいターコイズブルーとはっきりとしたターコイズブルーの二層。
そして真ん中にグレーが入ることで、五層ということですね。
墨流しで一色一色をグラデーションとして表そうとすると、違うインクを作って、水面に計算しながら落としていかないと、こういう見え方は表現できないんですよね。
それを見ていると、本当にすごい技術だなと思います。
自然現象のように滑らかに見えるグラデーションも、濃度や落とし方をすごく気をつけているんじゃないかなと。
恭平
そうですね。
計算に計算を重ねて、今があります。
YOSHIKO
私は最初、三層なんじゃないかと思っていたんです。
でも「実はこれ五層なんだよ」と聞いて、えー!と思いました。
恭平
見る方には分からなくてもいいところかもしれません。
でも、こだわりって、分かりづらいところにこそ大事なものがあるのかなと思っています。
YOSHIKO
私が尊敬するデザイナーさんや、化粧品の色を作っている方も、他の人がすぐには気づかないところに隠し味を入れているんですよね。
そういう部分があるからこそ、全体として惹かれるものになるんだと思います。
衿にどの色を持ってくるか

恭平
このブラウン側を衿元に持ってくると、すごく落ち着いた印象になります。
こちらは着やすさや顔なじみの良さがある配色だと思います。
その分、ブルーの部分がポイントとして映えてきます。
YOSHIKO
反物だけで見ると、この優しくて絶妙な濃度はなかなか伝わりにくいかもしれませんね。
私が今着ている「月と地球」というデザインは、濃度がはっきりしているので写真でも伝わりやすい色です。
でも今回の作品は、すごく上品な濃度ですよね。
恭平
ほんのり赤みがあるとか、ほんのりした色味は、どうしても写真では伝わりにくいところがあります。
そこが少し歯がゆいですね。
YOSHIKO
歯がゆいですね。
でも日常生活で着ていただく時や、ご旅行で着ていただく時には、自然の景色にも建物にも、お友達がお洋服で一緒にいらっしゃる場にも、すっと馴染むと思います。
しかも、美しくいられる。
そこがすごく絶妙な濃度だと思います。
筆で飛ばしたドットが生む、光の表情

恭平
これは本当にすごく可愛いです。
柄と配色、そして最後に筆でドットを飛ばしているところがポイントです。
もともとの柄の中にも、細かいドットのような表現はあるんですが、そこにさらに筆でドットを飛ばしています。
それによって、本当に光を感じるような表情になっています。
YOSHIKO
大小さまざまなドットが飛んでいて、光の粒のようにも見えますよね。
恭平さんがこの作品を染め上げた時に、私は「祈り」を感じたんです。
最初は題名を「人魚の祈り」にしようかなと思っていたくらい。
でも、このブラウンの色が、佐渡で見た夕陽の雰囲気にすごく似ていたんです。
そして、ピーコック崩し柄を作る時、恭平さんが棒串を使って、ゆっくり波を描くように動かしている姿が、横にした8の字、無限のマークを描いているように見えました。
そこから、波の音を感じるなと思って。
今回は「夕陽と波音」という名前にしました。
恭平
このブラウンは、まさに夕陽のような色ですよね。
YOSHIKO
そうなんです。
本当に絶妙なんです。
恭平さんのオレンジブラウン系の色とグレーの組み合わせは、これまでにも作品としてありました。
でも今回のブラウンは、女性が好きな絶妙なブラウンだと思います。
グレーもくすみすぎていないライトなグレーなので、顔色が悪く見えることもなく、奥行きがある。
晴天ではなく、雲のある夕暮れ時に、光と影が混ざり合うような自然の景色の美しさを感じました。
纏う人も、見る人も幸せに

恭平
この作品は、纏っているだけでも気持ちがハッピーになれると思います。
墨流しあるあるかもしれませんが、見ている人の気持ちまで幸せにしてくれるんじゃないかなと。
YOSHIKO
ここ数日も、お客様から「墨流しを着ていたら、周りの人から褒めちぎられました」とか、「たくさんの人から褒めてもらいました」というお声をいただいています。
本当に嬉しいですね。
その方が一番魅力的に見えるというか、その方の魅力を引き立てる墨流しでありたい。
これは、恭平さんがずっと言っていることですよね。
恭平
もしかしたら、最近はもうそのために作っているのかもしれないと思うくらいです。
YOSHIKO
そういう言葉をいただけると、制作する時にも、「どうしたらこれを着る人の気持ちが上がって、周りで見ている人も楽しい気持ちになるかな」と考えながら染めるところがありますよね。
さりげなく溶け込むハート

YOSHIKO
今回、ポイントでハートも入っています。
恭平
実は4個あるんです。
上から数えると、1、2、3、4個。
YOSHIKO
すごい。
あまりはっきり見えるようなモードではなく、自然に溶け込んでいるので、袖の表側などに出すのもおすすめかなと思います。
恭平
こういうポイント柄は、裏にちらりと隠すことも多いんですが、これくらい馴染んでいるなら、表に見せていくのがおすすめです。
YOSHIKO
そして、ご検討いただいている方には月曜日以降になりますが「気軽に試着便+」もご利用いただけます。
在庫がある場合に限りますが、反物をご自宅へお届けして、お手持ちの帯や小物と合わせながら、実際の色味や雰囲気を見ていただけるサービスです。
今回の《夕陽と波音》のように、光の当たり方でブラウンやブルーの表情が変わる作品は、ぜひ自然光やお部屋の照明の下でも見ていただきたいですね。
恭平
写真では伝わりきらない、ほんのりした色味や奥行きもありますからね。
YOSHIKO
ご自宅でゆっくりご覧いただきながら、「自分ならどんな帯を合わせようかな」と想像していただけたら嬉しいです。
作ることは、喜び
恭平
僕自身も、これからどんどん作品を作るのが楽しみなんです。
忙しくて、本当は染めたくても染められないくらい大変な時もあります。
でも基本的には、染めることに対して喜びしかないんですよね。
だから、これからもたくさんの作品を作ることに、とても前向きですし、僕自身も楽しみです。
YOSHIKO
恭平さんは、染めることに対して、お仕事と遊びの間のような感覚で向き合っているんだなと、そばで見ていて思います。
恭平
すごく幸せなことだと思っています。
これからも、人に喜んでいただけるものづくりをしていきたいです。
YOSHIKO
皆さんにも、ぜひ楽しみにしていただけたらと思います。
「こういうものが欲しい」「こういう柄が見てみたい」というリクエストも、今たくさんいただいています。
なかなかすべてにすぐお応えするのは難しいところもありますが、ぜひ皆さんのお声も聞かせていただけたら嬉しいです。
恭平
次から次へと新しいものが出来上がっていくところも含めて、楽しんでいただけたらと思います。
YOSHIKO
ぜひコメントもいただけたら嬉しいです。
恭平
それでは、皆さんご視聴ありがとうございました。
YOSHIKO
ありがとうございました。