第6弾

6月7日(水)「良質な麻のきもの〜近江ちぢみと涼やかな墨流し〜」近江ちぢみ

400年の歴史。近江ちぢみ。

麻の最高級織物として名高い「近江ちぢみ」。

古くから『絹麻上布』とも呼ばれるほど光沢のある麻糸で織られた生地がしっとりと美しく。

脈々と受け継がれてきた技術により、麻特有の硬さを和らげた生地は、いつまでも触れていたくなるような抜群の触り心地。

汗によるベトつきを寄せ付けないコシがありながらも、柔らかく、さらりとした質感です。

麻糸にはラミーを使用し、ひとつひとつの工程に手間が掛かっています。

しげな楊柳のしぼは手もみ加工によるもの。肌との接着面を少なく通気性をよくしています。

最終工程で竿干しをすることにより、柔らかで自然な風合いのままに出来上がります。

普段からさまざまな生地にふれている私ですが、この柔らかいガーゼに包まれた感覚は感動しました。

麻100%とは信じられないほど、やさしく薄く軽くて、まさに天の羽衣のような着心地。

そんな特別な素材に、さまざまなテイストの墨流しを施しました。

最高級の夏着物を、おたのしみください。