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2024/03/26 17:58
https://youtube.com/shorts/QsJXKkMmY6w?feature=shared
墨流しのアトリエ風景です。
染色には、色を調合したり、水槽に入れる液体を作るなどの数々の工程が何日もかけて行われます。その中には名前のついていない工程もたくさんあります。
これらの作業こそが、良い作品を生み出すために不可欠。
細かな工程を丁寧に積み重ね、手を抜かずに行うことで、美しい墨流しの着物が生まれます。
このような丹精込めた作品は、まるでラブレターのようなものだなと思います。
実際に作家と話していて、「作品は私たちにとってはラブレターなんだよね」と話すことがありました。
それは、イベントなどでお客様が墨流しの着物を身に纏い、私たちの元へ訪れると、作家がどこか照れくさそうな様子を見せるので、気になってある日どんな気持ちか聞いてみたところ、
「なんか、恥ずかしくて、そこ場に居られないくらいむずがゆい気持ちになる」と言うんです。
私はその逆。
たくさん見せていただき脳裏に焼き付けたいと思うのにその逆なんてことがあるのか。と思いましたが、話をきくうちに、その気持ちを理解することができました。
「きっと、自分が書いたラブレターが公開されているような気分なんだろうな」と。
作品を丹精込めて時間をかけて創り上げるからこそ生まれる感情だと思います。
その熱い想いが、作品に宿る美しさを一層引き立てているのかもしれません。
ぜひ、イベントで着用された姿を拝見できる日を楽しみにしております。
作家の心をさらにきゅんとさせてあげてくださいね☺️♡